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漂流する主婦

根無しのアラサー主婦 日々の記録

THE BACK HORN @ 2016/11/24 日本特殊陶業市民会館

THE BACK HORN @ 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール (愛知県) (2016.11.24) | ライブ・セットリスト情報サービス【 LiveFans (ライブファンズ) 】

11年ぶりにバックホーンを見てきました。 

 

THE BACK HORNにもう一度出会った夜

MCうまくなったね!

というよりも、「音楽以外にも伝える手段を得た」ような印象で、時間の流れを感じました。言葉を選んで穏やかに語りかけてくる4人がとても印象的だった。

バックホーンは私にとって何であったかというと正に「私」で、当時の自分の鏡のような存在でした。音楽という体を成していただけで、本当に「私そのもの」だった。

バックホーンの音楽を聞くと、冬の朝にマフラーを巻いて鼻の奥がツンと痛くなりながら高校に通っていたのを思い出します。日本海側の故郷の空は鈍色の日が圧倒的に多かったのに、思い起こされるのは澄んだ青色の空。その色に反して私は閉塞感を感じながら日々を過ごしていて、そこから救いあげられた感覚は未だに私の胸に残っています。

感性が敏感だった10代の頃に出会った音楽って、大人になってから聞くと、心象風景や当時の思い出、においや肌感覚がリアルによみがえってきませんか。

私は確か、当時好きだった先輩から映画「アカルイミライ」を勧められて、そこで「未来」で引き込まれて、近所のCDショップで「イキルサイノウ」をレンタルして、特に将司の土臭い生々しいボーカルと、日本語の陰鬱で妖しげで湿った妙な熱気のある世界観に魅了されてしまいました。すごく泥臭くて、それでも力強く透き通って綺麗だった。 

救いあげられたと先に書きましたが、明るい高みに引き上げてもらったというより、自分ではギリギリ登れないところに引っ張ってもらって、それでもまだ底なんだけど、そんな感じ。それでも紛れもなく「救済」だったなあと今でも思います。

マツが今年で結成18年ということに触れ、
バックホーンの18年間の音楽が、みんなの人生のそれぞれの場面と出会い、そこから何かを感じてくれて、今この場で共にあることはとても貴重で素晴らしいことで嬉しい」というようなことを言っていました。うまく書けない、悔しい。
散々書いた通り、私にとってバックホーンは救済そのものだったので、このMCは心に染みたし不覚にも泣きそうになりました。確かにそう考えると音楽の力ってとてつもないし、バンドとして長期間音楽を生産し続けること自体も尊いことですよね。

 

山田将司、圧倒的成長

将司は間違いなく「命を削って歌う」タイプの人だと思っていたけど、11年ぶりに見た今、「削った命を力として聞き手に届ける」ことを使命としているように感じて、すごくパワーを貰えました。Coccoもそんな感じ。 

歌に込められた力や、表現者としてのスケール自体も大きくなっていたけど、それを効果的にオーディエンスに届ける事に長けたのだなと思いました。もちろん将司だけではなくて、メンバーみんなそれぞれに素晴らしい時間を過ごしてきたんだなと。 

 

With you


THE BACK HORN - With You

これ、当時の私だったら唾を吐き捨てるような純粋な歌だけど、この11年で私自身も多少なりとも変わることができて、ただのラブソングではなくて、20161124日現在の私の心象風景として聴いていました。変な言い方だけれど、私自身も成長することができたんだなって思えました。バックホーンだけじゃなくて私も、圧倒的成長。自画自賛。 

だからこそやっぱり2016年のいま、11年ぶりにバックホーンを聴けてよかったと思うし、いまの自分を今まで以上に肯定することができて、本当にいい夜になりました。